konai1229’s blog

仙厓さんが好きな人の日記帳

仙厓めぐり・初めての福岡編4(金印と三宅資料)

 九州国立博物館白隠さんと仙厓さん』に合わせての九州旅行日記。

 

仙厓めぐり・初めての福岡編1(九州上陸) - konai1229’s blog

仙厓めぐり・初めての福岡編2(聖福寺と出光と石村) - konai1229’s blog

仙厓めぐり・初めての福岡編3(『白隠さんと仙厓さん』展と太宰府) - konai1229’s blog

 

4日目(福岡市博物館・福岡市総合図書館)

 

 最終日は国宝金印を擁する福岡市博物館へ。金印と仙厓さんにも接点はあるんですよ。

 そのあとは飛行機の時間までぶらぶら仕様と思っていたのですが、何気なく入った福岡市総合図書館で意外な出会いが…。

 

▼滞在中の日課・仙厓さんのお墓参りも今日で最期。お別れをいって出発!

f:id:konai1229:20180808183153j:plain

 

▼目的地へ行く前にまた石村萬盛堂須崎本店に寄り、お土産を買う。

f:id:konai1229:20180808183342j:plain

 買ったのはもちろん仙厓さんもなかと仙厓さんせんべい。包装を待っている間にいただいた鶴乃子、ふわふわで美味し~い。

 

福岡市博物館。周囲には刀剣女子の姿がちらほらと。

f:id:konai1229:20180808183534j:plain

 

▼国宝金印。

f:id:konai1229:20180808183634j:plain

f:id:konai1229:20180808183657j:plain

 この金印が捺印された紙に、仙厓さんの揮毫が残っているそうです(たぶん個人蔵)。そこには発見者は『秀治』『喜平』だと書かれており、発見時の報告書(口上書)に書かれた甚兵衛の名は無い。

 仙厓研究家の三宅酒壷洞氏の著書『博多と仙厓』には、金印は表向きには甚兵衛が見つけたことになっているが、仙厓さんが志賀島を訪れたときにはまだ金印発見時の住人が存命中であり、仙厓さんに頼んで本当の発見者の名前を書いてもらったのでは?とある。

 

▼パネルに仙厓和尚の名前があるだけでニヤける人。

f:id:konai1229:20180808184309j:plain

 

▼新収蔵品展にあった富田渓仙の掛け軸。

f:id:konai1229:20180808185522j:plain

f:id:konai1229:20180808185529j:plain

 仙厓さんと博多の人々との交流エピソードに、素麺屋の富田久右衛門、通称素久さんという人物が出てくる。

 ある日、仕事着のまま仙厓さんの元へおやつを届けに来た素久さん。服は素麺の粉がたくさんついて汚れている。その姿を見た仙厓さんは一度奥へ引っ込み、しっかりと法衣と袈裟を身につけて出てきた。素久さんは「和尚さん、そんなに丁寧にされてはいたみいります」と面喰った。仙厓さんはそれに対し「お前さんが商売道具を着ていなさるのにわしが商売道具の法衣を着ないですむものか」と言った。

 という、町人たちと対等に接する仙厓さんの人柄を伝えるエピソード。

 この素久さんの孫が、上記の富田渓仙です。渓仙は狩野派出身の画家ですが、仙厓さんに傾倒し保存活動にも精力的だったそうです。聖福寺山門の天井画も手掛けています。

 

▼デジタル資料にも仙厓さん。

f:id:konai1229:20180808191304j:plain

 

ミュージアムショップで見つけた謎の仙厓画(印刷)

f:id:konai1229:20180808192231j:plain

 レジカウンターの脇のダンボールの上に、無造作に置かれたファイルに『仙厓』の文字を発見。けっこう年季の入ったファイルの中にはサイズまちまちの仙厓作品がいっぱい!

 レジのお姉さんに聞いても「いつからあるかわからない」だそうで、由来が謎だったけどとりあえず全部買いました。タイトルがわからなくなってしまうので、一言ことわってカウンターの隅でファイルからタイトルをメモる。

 全部照会したわけではないけど、石村コレクションのものが多いっぽい。

 一番手前にある作品にべったりついた手形、これ仙厓さんの手形なんですって。うわー興奮しちゃうー!弟子の湛元さんに送ったものの包み紙…だったかな?

 

▼この後、博物館内にある読書室で、「聖福寺史」をパラパラめくったり仙厓さん関連で何かないかな~と物色していたとき、思い出した。

 

▼隣に図書館があるなぁ…。(写真左が福岡市総合図書館)

f:id:konai1229:20180808192804j:plain

  という訳で、時間も余裕があったので図書館をすこし覗いてみたら…

 仙厓研究の第一人者(と私は思っている)、三宅酒壷洞氏の寄贈した仙厓資料がぜんぶあるーーーー!!!

 ええ…。すごい…。仙厓さんについて調べた手描きのノートがたくさん…。今この記事を書くのにとても重宝している『博多と仙厓』にまとめられている情報の元が、棚いっぱいに溢れている…。

 手描き資料など貴重なものは鍵がかかっていますが、司書さんにお願いしたら見せてもらえます。これはすごい。

 さすがに全部手に取る時間は無さ過ぎる(何日かかるよ…)ので少しだけにしましたが、いつかじっくり見に来たいですね。

 

▼帰る前に、福岡タワーから福岡・博多の街にお別れを。

f:id:konai1229:20180808194200j:plain

 

百道浜の海がめちゃくちゃ綺麗で感動した。

f:id:konai1229:20180808194150j:plain

 

▼初めての福岡旅行、得るものの大きいとても楽しい旅でした。

 本当は、仙厓さん関係の聖地巡礼は仙厓さんの生まれた岐阜からスタートして時系列順に神奈川(修行時代)~東北(行脚)~福岡(定住)てな感じに行きたかったんですが、衝動にまかせて先に博多に行ってしまったのでもう気にしないことにします。

 

【おわり】